HOME

コロナワクチン接種も行なっています。電話でのご予約をどうぞ。

大脳皮質、4つの葉の連動による情知意。(講義の補足)

2026-05-03
注目重要
4つの葉と情知意
感覚情報の脳への入力
情 ⇒ 知(統合)
知 ⇒ 意「何をするか」
脳内の情報ループとフィードバック
表面から見える大脳皮質と奥にある基底核や視床とは双方向の連絡があり「ループ」を形成してます。その経路は「大脳皮質→大脳基底核→視床→大脳皮質ループ」といわれています。

  • トップダウンループ、ボトムアップループといういい方もされます。

大脳皮質、4つの葉の連動による情知意。(講義の補足)
大脳皮質は、表面からは前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つの領域(葉)に分かれています。
・前頭葉は運動や高次の精神機能に関与し、特に運動皮質や前運動皮質が位置しています。自我の存在部位としても知られています。
・頭頂葉は視覚、運動、言語、空間認知に関与し、一次体性感覚野が含まれています。
・側頭葉は聴覚に関連し、言語の理解を担当するウェルニッケ野があります。それ故に言葉と記憶の機能をになっています。
・後頭葉は視覚情報の解釈に関与し、視覚中枢が位置しています。入力は背中側とおなか側に分かれて情報処理しながら伝達しています。
これらの領域(葉)はそれぞれ異なる機能を持ち、脳の特定の場所に限られた機能を担って、連合して<情 ⇒ 知 ⇒ 意 ⇒ 出力(行動)の流れで>働いています。

情 ⇒ 知(統合)
・視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚などの情報が脳に入力される。
・側頭連合野は、聴覚・視覚情報を統合し、「それが何か」を記憶と言葉をもとに判断する。
<感覚情報とそれに基づく情動>
・頭頂連合野は、 「どこにあるか」を判断し、さらにこれらの情報と側頭連合野からの情報を統合する。

知 ⇒ 意「何をするか」
・前頭連合野は、頭頂連合野からの統合された情報を受けて、「何をすべきか」を考え、判断する(遂行機能)。
・また、前頭連合野は情動のコントロールや行動の抑制「何をしないか」に関わる。

意 ⇒ 出力(行動)
・-次運動野は、前頭連合野からの指令を受けて、目的通りに体を動かす指令を出す。
・この指令は錐体路と運動ニューロンを通って骨格筋に伝えられる。
・骨格筋の収縮の強さや関節屈伸の程度は感覚神経系を伝わって脳にフィードバックされる。
----------------------------------
大脳基底核や視床も運動に関与していいる概念図も掲げます。

山鳥重先生は、中枢神経系の根本的な働きは「記憶」にあるが、それは一般的に考えられているような「知的活動」が土台(下部構造)にあって上部構造に「感情・(意欲を含む)意思」が位置しているのではなく、『情―知―意』が正しいとしています。
山鳥重先生が東北大の学生講義の際に出された『草枕』の冒頭の引用が記憶に残っています。順番は違っても、漱石の「知、情、意」と漢字とその解説で言い切っているところが、やはり素敵です。

参考
目で見る病気7脳・神経、メディックメディア
山鳥重「神経心理学の挑戦」、医学書院
脳の計算機構―ボトムアップ・トップダウンのダイナミクス― 朝倉書店
設楽宗孝(2005) 動機づけと報酬期待の脳内情報処理一腹側線条体と前部帯状皮質のニューロン活動-. 日本生理学雑誌67(9), 290-299.
----
脳をどう見るか。情知意を意識しましょう。
https://ykzaitaku.com/pages/32?detail=1&b_id=141&r_id=43#block141
脳の見方。情→知→意→行動。記憶はループで作られ、想いおこされる。
https://ykzaitaku.com/pages/32?detail=1&b_id=141&r_id=110#block141



まとめの図
TOPへ戻る