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【がんは『運』か『習慣』か】 発がん機序(遺伝子の突然変異の蓄積)の男女差
2026-04-14
注目重要
【がんは『運』か『習慣』か】
発がん機序(遺伝子の突然変異の蓄積)
発がんには男女差がある
感染症が最大、食事・運動の寄与は限定的
日本人データで判明した予防の限界
(長谷川淳史先生から改変)
🟥 概要
🔹本研究は、日本におけるがん罹患・死亡のうち、生活習慣や環境といった「修正可能な要因」がどの程度寄与しているかを定量化したものです。
分析の結果、日本人のがんの多くが特定の要因に集中している一方で、特に女性において「運」とも呼ぶべき不可避な要因が大きな割合を占めている実態を浮き彫りにしています。
また、一般に予防効果が高いと信じられている「食事」や「運動」の影響が、科学的には極めて限定的であるという事実も示されました。
●がん死亡数の性差
日本人のがん死亡数の性差についての最新の統計データによると、
男性のがん死亡数は22万1786人、女性のがん死亡数は16万2325人で、全死亡数の23.9%を占めています。
男性のがん死亡数は、肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がんの順に多く、
女性のがん死亡数は、大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、胃がんの順となっています。
41591_2026_4219_MOESM1_ESM.pdfより
🟥 圧倒的な3大要因:喫煙・飲酒・感染症
🔹日本のがん予防において、対策すべき対象は「喫煙」「飲酒」「感染症」の3点にほぼ集約される。これら以外の要因による寄与は驚くほど小さいのです。
🔸感染症(16.6%): ピロリ菌、肝炎ウイルス、HPVが主。日本における最大のがん要因です。
🔸喫煙(15.2%): 男性では依然として最大のリスク。
🔸飲酒(7.2%): 食道、肝臓、大腸、乳がんのリスクを明確に押し上げます。
🟥 食事・運動・肥満の寄与は「わずか数%」
🔹健康イメージの強い「食事」や「運動」だが、全がん罹患に対する寄与度は極めて低いのです。
🔸食事要因(合計約1%強): 野菜・果物不足や塩分過多を合わせても、影響は全体の1%強に過ぎません。
🔸過体重・身体活動不足: これらもそれぞれ1%前後にとどまります。
🔹つまり、食事に細心の注意を払い、毎日運動を欠かさない努力をしたとしても、がんを予防できる確率は統計学的にはごくわずかしか上がらないのが現実です。
🟥 女性における「運」の支配
🔹修正可能な要因ががんに与える影響には、顕著な男女差があります。
🔸男性: 罹患の43.4%、死亡の49.7%が修正可能。約半数は対策次第で防げます。
🔸女性: 罹患の25.3%、死亡の26.8%のみが修正可能なのです。
🔹このデータは、日本人女性のがんの約75%(4分の3)が、現代医学で制御できるリスク要因とは無関係に発生していることを示しています。食事や運動の寄与が低いことを考えれば、大半のケースは個人の努力ではどうにもならない、「運が悪かった(加齢やランダムな遺伝子のコピーエラー)」という現実を突き付けています。
🟥 リスク因子の影響度ランキング(罹患ベース)
🔸感染症: 圧倒的1位。
🔸喫煙: 男性の主要因。
🔸飲酒: 確実なリスク因子。
🔸食事・肥満・運動不足: 合わせても数パーセント。優先順位は極めて低いのです。
🟥 結論
🔸日本におけるがん対策の核心は、喫煙・飲酒・感染症の3点です。これらを制御した後は、食事や運動に過度な期待を寄せる必要はありません。
🔸特に女性においては、がんの4分の3が「運」によって左右されています。したがって、「がんになったのは生活習慣が悪かったからだ」という自己責任論は科学的に誤りです。最大のリスク(3大要因)を遠ざけた後は、あとの「運」の部分については過度に恐れないことがたいせつです。定期的な検診によって早期発見を目指すことこそが、最も賢明な向き合い方です。
💖科学的に正確な情報が必要な方に届きますように💖
Burden of cancer attributable to modifiable factors in Japan in 2015
🔗https://jstage.jst.go.jp/.../ghm/4/1/4_2021.01037/_article
世界がんデーにがんの基本情報を確認しよう
🔗https://foocom.net/column/noraneko/26103/
科学的根拠に基づくがん予防法
🔗https://ganjoho.jp/.../cause_prevention/evidence_based.html
●日本におけるがんのリスク要因は?数字は症例数と割合(%)
リスク要因 男性 女性
喫煙 159944 (27.9%) 32520 (7.8%)
飲酒 26559 (4.6%) 7251 (1.7%)
高BMI 4735 (0.8%) 2488 (0.6%)
運動不足 3546 (0.6%) 14681 (3.5%)
無煙たばことビンロウジ 94 (0.0%) 65 (0.0%)
授乳の短さ 0 (0.0%)
大気汚染 1934 (0.3%) 828 (0.2%)
紫外線 0 (0.0%) 0 (0.0%)
感染症 93279 (16.3%) 58372 (13.9%)
職業暴露 30767 (5.4%) 4407 (1.1%)
全リスク要因合計46.5% 26.1%
41591_2026_4219_MOESM1_ESM.pdfより
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発がん機序(遺伝子の突然変異の蓄積)
発がんには男女差がある
感染症が最大、食事・運動の寄与は限定的
日本人データで判明した予防の限界
(長谷川淳史先生から改変)
🟥 概要
🔹本研究は、日本におけるがん罹患・死亡のうち、生活習慣や環境といった「修正可能な要因」がどの程度寄与しているかを定量化したものです。
分析の結果、日本人のがんの多くが特定の要因に集中している一方で、特に女性において「運」とも呼ぶべき不可避な要因が大きな割合を占めている実態を浮き彫りにしています。
また、一般に予防効果が高いと信じられている「食事」や「運動」の影響が、科学的には極めて限定的であるという事実も示されました。
●がん死亡数の性差
日本人のがん死亡数の性差についての最新の統計データによると、
男性のがん死亡数は22万1786人、女性のがん死亡数は16万2325人で、全死亡数の23.9%を占めています。
男性のがん死亡数は、肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がんの順に多く、
女性のがん死亡数は、大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、胃がんの順となっています。
41591_2026_4219_MOESM1_ESM.pdfより
🟥 圧倒的な3大要因:喫煙・飲酒・感染症
🔹日本のがん予防において、対策すべき対象は「喫煙」「飲酒」「感染症」の3点にほぼ集約される。これら以外の要因による寄与は驚くほど小さいのです。
🔸感染症(16.6%): ピロリ菌、肝炎ウイルス、HPVが主。日本における最大のがん要因です。
🔸喫煙(15.2%): 男性では依然として最大のリスク。
🔸飲酒(7.2%): 食道、肝臓、大腸、乳がんのリスクを明確に押し上げます。
🟥 食事・運動・肥満の寄与は「わずか数%」
🔹健康イメージの強い「食事」や「運動」だが、全がん罹患に対する寄与度は極めて低いのです。
🔸食事要因(合計約1%強): 野菜・果物不足や塩分過多を合わせても、影響は全体の1%強に過ぎません。
🔸過体重・身体活動不足: これらもそれぞれ1%前後にとどまります。
🔹つまり、食事に細心の注意を払い、毎日運動を欠かさない努力をしたとしても、がんを予防できる確率は統計学的にはごくわずかしか上がらないのが現実です。
🟥 女性における「運」の支配
🔹修正可能な要因ががんに与える影響には、顕著な男女差があります。
🔸男性: 罹患の43.4%、死亡の49.7%が修正可能。約半数は対策次第で防げます。
🔸女性: 罹患の25.3%、死亡の26.8%のみが修正可能なのです。
🔹このデータは、日本人女性のがんの約75%(4分の3)が、現代医学で制御できるリスク要因とは無関係に発生していることを示しています。食事や運動の寄与が低いことを考えれば、大半のケースは個人の努力ではどうにもならない、「運が悪かった(加齢やランダムな遺伝子のコピーエラー)」という現実を突き付けています。
🟥 リスク因子の影響度ランキング(罹患ベース)
🔸感染症: 圧倒的1位。
🔸喫煙: 男性の主要因。
🔸飲酒: 確実なリスク因子。
🔸食事・肥満・運動不足: 合わせても数パーセント。優先順位は極めて低いのです。
🟥 結論
🔸日本におけるがん対策の核心は、喫煙・飲酒・感染症の3点です。これらを制御した後は、食事や運動に過度な期待を寄せる必要はありません。
🔸特に女性においては、がんの4分の3が「運」によって左右されています。したがって、「がんになったのは生活習慣が悪かったからだ」という自己責任論は科学的に誤りです。最大のリスク(3大要因)を遠ざけた後は、あとの「運」の部分については過度に恐れないことがたいせつです。定期的な検診によって早期発見を目指すことこそが、最も賢明な向き合い方です。
💖科学的に正確な情報が必要な方に届きますように💖
Burden of cancer attributable to modifiable factors in Japan in 2015
🔗https://jstage.jst.go.jp/.../ghm/4/1/4_2021.01037/_article
世界がんデーにがんの基本情報を確認しよう
🔗https://foocom.net/column/noraneko/26103/
科学的根拠に基づくがん予防法
🔗https://ganjoho.jp/.../cause_prevention/evidence_based.html
●日本におけるがんのリスク要因は?数字は症例数と割合(%)
リスク要因 男性 女性
喫煙 159944 (27.9%) 32520 (7.8%)
飲酒 26559 (4.6%) 7251 (1.7%)
高BMI 4735 (0.8%) 2488 (0.6%)
運動不足 3546 (0.6%) 14681 (3.5%)
無煙たばことビンロウジ 94 (0.0%) 65 (0.0%)
授乳の短さ 0 (0.0%)
大気汚染 1934 (0.3%) 828 (0.2%)
紫外線 0 (0.0%) 0 (0.0%)
感染症 93279 (16.3%) 58372 (13.9%)
職業暴露 30767 (5.4%) 4407 (1.1%)
全リスク要因合計46.5% 26.1%
41591_2026_4219_MOESM1_ESM.pdfより
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●世間を騒がせるIARCの問題点
国際がん研究機関[International Agency for Research on Cancer]
そしてWHOの発表に戻りますが、このがん負担研究を行っているのはIARCです。IARCについては、モノグラフ計画によるハザード同定についてはこれまで何度も批判してきましたが、がん登録や統計を扱う部門は重要な役割を果たしていると思います。
ただ強調したいのは、IARC自身が現実世界でのがんの原因はせいぜい30くらいで、その1/3は感染症、化学物質のほとんどは職業暴露であると認識している、ということです。
さらにIARCが2026年2月17日付でプレスリリースした関連論文では、世界全体でのがんで死亡することの一次予防にとって重要な要因を喫煙、飲酒、過体重、感染、紫外線ばく露の5つとしています。
Avoidable deaths through the primary prevention, early detection, and curative treatment of cancer worldwide: a population-based study – The Lancet Global Health
では、度々世間を騒がせる「ヒト発がん性」「おそらくヒト発がん性」と分類されたたくさんの食品成分や農薬などは一体何なのだろうと疑問に思いませんか?
IARCは現実的なリスクはほとんどないか極めて小さいことを理解したうえで、ハザード同定により注目を集め存在をアピールし資金を集めることを選択しているとしか言いようがないです。
もともと一般の人がIARCのハザード同定を知る必要はほとんどなく、メディアが報道したり活動家が悪用したりしなければいいだけだったのですが。
●がん対策で大事なこと-リスクを定量的に比べてみる
日本で実際にがんを減らしたいなら喫煙・飲酒・感染症対策に優先的に取り組むべきです。それなのに日本のメディアは感染症によるがんを減らせる有効な手段であるヒトパピローマウイルスワクチンに対してほとんど言いがかりのような反対キャンペーンを展開し、がん対策を遅らせました。
そのメディアは同時に「発がん性が疑われる」という枕詞でどれだけ多くの食品や環境中の化学物質を名指ししてきたでしょうか。そのため一般の人々ががん予防のためにやるべきことの優先順位について誤解し、結果的に効果的がん予防の妨げになっているのです。0.01%の効果のある対策を100実施しても10%の効果のある対策を1つ行うことより劣るのです。
喫煙や飲酒の習慣がある人が食品添加物や残留農薬、あるいはその時々で流行する「発がん性が疑われる物質」を心配することで対策をした気になるのは、より大きなリスクから目を背けることによる害のほうが大きいです。
小さいリスクが話題になったら、全体のリスクと定量的に比べてみる習慣をつけることを薦めます。
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繰り返しますが、日本のがん研究センターは「たばこ」「お酒」「食生活」「身体活動」「体重」の5つの生活習慣に関わる要因に「感染」を加えた6つの要因を「日本人のためのがん予防法(5+1)」としています。
でももっと簡単に、男女あわせて圧倒的ながんの要因は喫煙・飲酒・感染症の3つに絞れます。
そして日本人女性では予防可能ながんは25%程度しかない、つまり多くの場合がんは「運が悪かっただけ」なのです。
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でももっと簡単に、男女あわせて圧倒的ながんの要因は喫煙・飲酒・感染症の3つに絞れます。
そして日本人女性では予防可能ながんは25%程度しかない、つまり多くの場合がんは「運が悪かっただけ」なのです。
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