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微生物と感染症(入門的)

2025-12-25
オススメ重要
目に見えないほど小さい顕微鏡サイズの生物または感染性粒子
微生物という言葉の意味は、その多様性に対する理解が深まるにつれ変化を重ねています。
微生物(びせいぶつ、英: microorganism, or microbe)とは微視的な生物で、単細胞または細胞集団として存在する、または比較的複雑な多細胞からなる、とされています。
米国微生物学会は、「微生物には、人間の目に見えないほど小さい、顕微鏡サイズの生物または感染性粒子で、生物としての真核生物(植物や動物、一部の菌類)や原核生物(細菌や古細菌)だけでなく、非細胞生物であるウイルスもはいります。
英国微生物学会は、さらに遺伝物質を持たないタンパク質であるプリオンを微生物に加えています。https://ja.wikipedia.org/wiki/微生物   

抗菌薬の選択と副作用
化学療法は、病原となるターゲットと人間の生体細胞の、代謝系あるいは構造上の違いを利用し、人間に影響を与えることなくターゲットの増殖を抑制、または死滅させることが求められます。これを選択毒性といいます。そのターゲットが細菌であるとき使用される薬を抗菌薬とよびます。抗菌薬のうち、細菌の増殖を抑制する物質が微生物によって産生されている薬を抗生物質とよびます。
抗菌薬は、以下の項目を考慮して選択されます。
①原因菌とその薬剤感受性、
②感染臓器移行性(マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系の抗生物質は肺への移行性が高い)、
③副作用、
④経済性、
⑤患者の状態(免疫力、肝臓機能、腎臓機能、高齢者かどうか)です。

少し特殊な例として、抗菌薬のリファンピシンを掲げます。
リファンピシンの作用機序は、細菌のDNA依存性RNAポリメラーゼに特異的に結合し、RNA合成を阻害することによって抗菌作用を示すというものです。
詳細なメカニズム(作用機序)は以下の通りです。
標的酵素への結合: リファンピシンは、細菌のDNA依存性RNAポリメラーゼ酵素のβサブユニットに強く結合します。
RNA合成の阻害: この結合により、細菌がRNAを合成するプロセス(転写)が妨げられます。具体的には、伸長中のRNA鎖が2〜3ヌクレオチドの長さになった時点で、それ以上の伸長を物理的にブロックします。
選択毒性: ヒトや哺乳類のRNAポリメラーゼには作用しないため、宿主細胞にほとんど影響を与えず、細菌に対して選択的な殺菌作用を発揮します。
この作用により、結核菌やその他の感受性菌の増殖を抑え、死滅させます。通常、単独ではなく、他の抗結核薬(例: イソニアジド)と併用して使用されます。


微生物の特徴と抗菌薬の基本
細菌を大きく2種類に分けるグラム染色
抗菌薬(抗生物質)の作用機序
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